シンガポールGPを終え、残り5戦となった2026年F1シーズン。アストンマーティン・ホンダは今季ここまで獲得ポイントわずか11点(アロンソ:モナコ10位1点・オランダ9位2点・バーレーン8位4点・シンガポール16位0点、ストロール:ハンガリー12位0点)と苦しいシーズンを送っている。しかしハンガリーGPでの大型アップグレード「AMR26B」投入、オランダGPでのホンダ新型PU投入と、着実に前進している。果たして後半戦での巻き返しは可能なのか?徹底考察する。
📊 2026年前半戦の成績まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コンストラクターズ順位 | 10位(最下位) |
| 獲得ポイント | 11点 |
| 最高予選順位 | 12番手(バーレーンGP・アロンソ) |
| 最高決勝順位 | 8位(バーレーンGP・アロンソ) |
| Q2進出 | バーレーンGPのみ(ダブルQ2) |
🔧 前半戦の問題点
① 開幕当初の深刻な振動問題
ホンダ製PUと新型シャシーの組み合わせで
深刻な振動が発生
↓
空力開発を後回しにして
振動問題の解決に集中
↓
前半戦10戦を事実上「捨てた」
(2) ホンダPUの出力不足
2026年新型PUは電動比率が高く
出力特性が従来と大きく異なる
↓
ドライバーの要求トルクと
実際の出力特性にギャップ
↓
ドライバビリティに問題
③ シャシーの重量超過
AMR26は最低重量を大幅に超過
↓
ブレーキング・コーナリング・
加速性能・タイヤ摩耗すべてに悪影響
↓
ハンガリーGPのAMR26Bで
大幅軽量化を実現
🚀 投入されたアップグレード
(1) AMR26B(ハンガリーGP・第11戦)
ニューウェイが本格的に関与した初の大型アップグレード。16項目に及ぶ全面的な改修。
主な変更点:
| 部位 | 変更内容 |
|---|---|
| ノーズ | 大幅に細くなり下面形状を再設計 |
| フロントウイング | 全面的に設計見直し |
| フロア | 露出面積を前後方向に大幅拡大 |
| サイドポッド | 薄型化・アンダーカット容量拡大 |
| リアウイング | 翼断面を変更 |
| リアサスペンション | アッパーアーム取付位置変更 |
| 軽量化 | 最大の成果・最低重量に近づく |
効果:
ハンガリーGP前:トップから5%以上遅れ
↓
AMR26B投入後:中団グループで戦える位置に
↓
バーレーンGPでアロンソが8位入賞!
(2) ホンダ新型PU(オランダGP・第12戦)
燃焼特性の改善と摩耗低減に重点を置いたアップグレード。
折原TGMはこう語っている。
「今回が今年唯一の本格的なアップデートになります。2027年に向けて大きな飛躍を目指しており、今回のアップデートはその開発の一環と位置付けています」
📅 残り5戦のスケジュールと展望
🟢 アストンマーティンに有利なサーキット
(1) 第18戦 アメリカGP(COTA・10月25日)
中高速・テクニカルコース
AMR26Bの空力改善が活きる可能性
⭐⭐
(2) 第19戦 メキシコGP(高地・11月1日)
高地でPU出力が重要
ホンダ新型PUの真価が問われる
⭐⭐
(3) 第20戦 サンパウロGP(インテルラゴス・11月9日)
天候変化が多い・波乱が起きやすい
アロンソの雨での強さが活きる
⭐⭐⭐
(4) 第21戦 ラスベガスGP(市街地・11月22日)
市街地コース・波乱が起きやすい
⭐⭐
(5) 第22戦 アブダビGP(ヤス・マリーナ・12月7日)
中速・安定したコース
⭐
🔮 後半戦の現実的な目標
| 目標 | 可能性 |
|---|---|
| Q2進出の定着 | ⭐⭐⭐ 高い |
| ポイント圏内(10位以内)の定着 | ⭐⭐⭐ 高い |
| Q3進出 | ⭐⭐ 中程度 |
| 入賞(6位以内) | ⭐⭐ 中程度(波乱時) |
| 表彰台 | ⭐ 低い(奇跡的な条件が必要) |
🏎️ アロンソの去就問題
今後の展望を語る上で避けられないのがアロンソの2027年以降の去就だ。
アロンソは今季限りで契約終了
↓
2027年以降の去就は未定
↓
AMR26Bのパフォーマンスが
決断に影響する可能性
アロンソはこう語っている。
「疑いはまったくない。ニューウェイとホンダを信頼している」
43歳のレジェンドが2027年もアストンマーティンで戦うのか、それとも引退・移籍を選ぶのか。後半戦の結果が大きな鍵を握る。
💡 ホンダの2027年に向けた計画
折原TGMは2027年に向けてこう語っている。
「2027年のはじめにトップに立てるとは思っていませんが、そこで大きく進歩するつもりです。2027年に向けて大きな飛躍を目指しており、今回のアップデートはその開発の一環と位置付けています」
2026年:AMR26B+新型PUで中団上位を目指す
↓
2027年:大型PUアップグレード投入
↓
2028年:さらなる飛躍を目指す
✍️ 総評
正直に言えば、2026年シーズンでの表彰台獲得は難しい。しかしAMR26Bの投入とホンダ新型PUにより、中団グループでの安定したポイント獲得は十分に現実的だ。
特に注目したいのはサンパウロGP。天候変化が多く波乱が起きやすいインテルラゴスは、アロンソの経験と技術が最大限に活きるサーキットだ。
ニューウェイが率いる技術チームとホンダHRCが着実に前進している今、2027年以降の本格的な復活に向けた基盤作りは確実に進んでいる。
アロンソよ、残り5戦で魔法を見せてくれ!🙏🏎️💨